犬は【群れ】で生きる動物です。
群れにはルールがあります 犬は群れのルールに従う動物です、守る事が出来ない犬は追い出されます。 群れにはオーラがあります 自信があり、毅然としたリーダーのもとに集まる犬たちは穏やかで良い印象を与えます。 群れの犬たちにはそれぞれの立場があります 順位が自分より上の犬に対しての振る舞い方を心得ています。ドッグキャンプには初対面の犬たちが集まっていますが、それでも時間が経つにつれしっかりとした群れが構成されていきます。 群れは家族のような小規模なものよりも、ある程度大きな物の方が【群れの力】を発揮します。 今までの家族という群れから、ドッグキャンプにはいり新しい群れにはいった犬たちがとる行動は２通り。 ○とにかく静かにして動かず、自分がはいった群れの様子を見る。リーダーを探す。この場合は順応するのが早く、自然と新しい群れに馴染んできます。 ○いつも通りの振る舞いを見せる。例えば、吠えまくる・他犬にケンカ売るなどの行動です。 どちらの場合にせよ、日が経つにつれ犬は新しい群れのルールを徐々に学んでいきます。
最初は群れに溶け込む事が出来ずに自分勝手な行動をしていたとしても、そんな態度を見せるたびに人に怒られ、犬たちからも受け入れてもらえないという状況を経験するうちにだんだんと群れの雰囲気になじんできます。 いつまでも反抗的な態度をとっていてはご飯も食べられませんし、敵対心をずっと持ち続けるのはどの犬でもかなり疲れます。 生活に慣れ、穏やかになっている犬たちの群れに、新しい1頭の犬が参加します。 はじめは緊張したり、興奮したり、淋しくなったり、落ち着かない様子です。 しかし1週間もすれば群れの放つオーラを受け、周囲の犬たちと同じような態度をとるようになり、雰囲気になじんできます。そしてまた、新しい犬がきます。 トレーニングは1対1で何かを教え込むという事よりも、『群れの一員としてどのような振る舞いをすれば良いのか』ということを身をもって学んでもらう事の方がずっと重要です。 全ての時間がよりよく、楽しく平和に生きていくための訓練なのです。 人が社会や学校で団体行動の仕方を学び、常識的な振る舞いを身につけるように。 犬にも【犬の学校】が必要ですね。
