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しつけ基本編 社会化

~犬を犬らしく成長させる方法~

社会化とは。それはつまり世の中を知ること、様々な経験から自分の周りにある物事を学習することです。はじめての状況に立たされた仔犬は決まって立ち尽くします。例えば散歩。家の中では元気にはしゃぎまわっていた仔犬でもはじめて外の世界に出た時はかたまって動けない子がほとんどです。
はじめから平気で歩く仔犬はあまりいないでしょう。むしろ初めての場所では最初は慎重に行動するのが正常で、そんな仔犬の方が頭が良いです。

犬が立ち止まってしまった時、私たちはどんな対応をとるのがベストなのでしょうか。
優しく声をかける?抱っこして歩く?おやつでつる?無理やりひっぱる?

犬はただかたまっているように見えて実は色々な事を考えています。風、におい、足の感触、音・・すべてが初めての経験で頭の中はフル回転しています。そんな愛犬に声をかけたり、さわったりしてしまうと学習の妨げになってしまいます。

私たちに出来ることはただその場にいる事、犬が自分で歩き始めるまで待つことです。今までお散歩が出来ない仔犬達が沢山トレーニングに来てくれましたが、放っておくだけで全員がお散歩出来るようになりました。

1日目はまったく歩けなくても十分です。30分そこに立っているだけで愛犬の頭の中では様々な学習が行われています。

2日目はリードの長さくらい歩けるかもしれません、次の日は電柱1本分。

そうして少しずつ自分の力で不安を解決した犬は自分に自信を持つことができます。手や口を出さないことが最大の愛情になる場合もあるのです。
飼い主が手を出さない方がいい場面は数多く存在しますが、犬同士の遊び時間についても同様です。攻撃性がある犬はもちろん放っておけませんが、友好的な犬や仔犬同士の場合は人が介入しない事が原則です。

犬がはじめてパピー教室に入った時などはおそらく多くの犬に追いかけまわされたり、ちょっかいを出されたりします。仔犬はふるえたり、威嚇したり、隠れてしまったりと様々な反応を示します。ここでの抱っこや声掛けはNGです。不安をさらに増幅させる以外の効果はありません。

人も犬も同じで、子ども同士の遊びに親が関わるのはいい影響がありません。
犬同士の遊びはかなり激しく、唸り声をあげたり、耳や首元に咬みついたり、相手にとびかかったりしますが、仔犬同士で本気の喧嘩に発展することはまずないので心配はありません。犬同士で遊ぶことで、咬む強さや犬社会のルールを学びます。

犬の成長は早く、6か月になると人間でいうと小学生くらいの年齢になります。
あまり仔犬あつかいせず、意識的に放っておくことも重要ですよ☆