DogStylingSalonMele

習慣の固執が犬に与える影響

『犬と人間はどちらの方が賢いのか。』この問いに対しての答えは、

『犬は犬という存在において人間より賢く、優れている』

また、『人間も人間という存在において犬よりも賢い』といえるでしょう。
犬の優れた能力は数多く知られていますが、その能力は鍛えるほどに高められます。記憶力・連想力・探索能力・自己解決力など、高めるほどに素晴らしい能力をみせる犬たちには、いまだ知られていない魅力がまだまだ隠されていると感じています。

今回はそんな犬たちの能力をおさえつけてしまう原因のひとつをご紹介したいと思います。

それは、毎日同じことの繰り返しによって刷り込まれる【習慣への固執】です。固執の度合いが高い犬たちは問題に対する【より良い新たな可能性】への探求心が低く、同じ行動をとり続ける傾向にあります。つまり問題を前にするとひたすら同じ行動によってのみ解決を試み、その場に応じた柔軟性の高い行動をとることができないのです。

習慣的な固執にとらわれていない自由度の高い犬たちは問題を解くために次々と新しい行動を考え、常に学習し、臨機応変に反応し、新しい道をみつけることが出来るのです。

固執度の高い犬は、例えば一度餌を見つけた場所を執拗に探し続けたりします。こちらで餌をまいても気付かず、他の場所に隠されている餌も探し出す事が出来ません。また、中に餌がはいっている箱を前にした時に鼻でひたすら押し続けて部屋をぐるぐる歩き回ったりします。口にくわえたり、手ではらいのけたりという新しい手法を試すことができないのです。
では、状況を冷静に理解し、柔軟性の高い行動をとる事が出来る犬に成長させるにはどうすればいいのでしょうか。まずは毎日、犬が頭を使ってご飯を得るように工夫してみましょう。ご飯を部屋のあちこちに隠してみる、箱の中にいれてみる、座った時にだけあげてみるなど。ペットとして飼われているだけの刺激のない毎日、そして当たり前のようにご飯が出てくる日々では犬たちは頭をつかうことがなく、能力は衰えていくばかりです。

そして毎日習慣化していることに変化をつけてみることです。散歩の時間やコース、ご飯の時間やあげ方も変えてみましょう。私たちも問題に対して柔軟性にとんだ解決策を生みだす事が出来るように馴るるには、日々のインプットや刺激がかかせません。

さらにより良い答えを見つけ出そうとする意欲、新しい事をためすチャレンジ精神、そして時には今まで行ってきた行動を自制すること、これらを組み合わせればわたしたちはもっと自由に学ぶ事が出来るはずです✨