誰しも愛犬には明るく、お利口で、社交性が高く、重大な問題を起さない、そんな犬に育って欲しいと思うでしょう。今回はそんな魅力的な犬に育てるために必要不可欠な要素をご紹介したいと思います。
まずは幼い頃の【遊び】です。
たかが遊び、されど遊び。遊びの中で犬が学ぶ事は実は非常に多いのです。
1.【自分が守らなければいけないルールがある事を知る】
犬は遊びを通じてそれぞれの群れの中でルールがあることを知り、それを守る必要があるという事を学びます。人間社会と同様、犬の社会にもあいさつの仕方、咬みつく強さの程度、やってはいけない違反となる行為など様々なルールがあります。ルールを守れない犬は周囲から嫌煙されてしまいます。
2.【コミュニケーション能力の向上】
遊びを通じて犬は相手の事をよく観察するようになります。犬の遊びはいつでも本気。相手が次に何をしようとしているのか、細かな動作から敏感に反応します。また、調子にのりすぎて相手の気分を害してしまったらすぐにお腹を見せて降参しなければなりません。犬でも人でも、相手の伝えたい気持ちを瞬時に読み取る能力がある犬は、空気が読める犬として周りから好かれます。
3.【精神的に安定する】
遊びの中には多くの駆け引きがあります。隙あらば遊び相手の犬からボールを奪ってやろう!自分の方が走るのが早いから捕まらないぞ!犬の遊びを見ていると常々そんな勝負事をしていることに気がつきます。特に飼い主がいる前ではわざと足元でプロセスごっこをして『ほら、見て見て!僕の方が強い!』とアピールしてきます。遊びの中で自分に課題を与えそれを達成する事により大きな満足感と充実感を得、そして自分に自身を持つ事が出来ます。
4.【好奇心旺盛な元気な犬になる】
幼い頃の犬の遊びは深い考えのもとに行われるものではありません。どの子も適切な環境さえ与えられれば自然とする行動です。仔犬の頃に遊びをたっぷりと経験した犬たちは、将来様々な物に興味を持ち、行動力のある犬になります。仔犬の頃なんとなくしていた自分の行動が喜びや達成感を与えてくれたという経験をした結果、成犬になってからも新たな物事にチャレンジし、さらなる楽しみを追い求める積極性が身に着きます。
遊びは決して無駄なものではなく、健全な犬に成長するために必要不可欠な事なのです。
次は、犬に【仕事を与える】事です。
毎日課題もなく、労せず餌を与えられ、選択も刺激もない散歩へ連れて行かれるだけの日々では無気力な犬になってしまいます。ごはんを得るためには走る、探す、努力する。たまには空腹を経験する。飼い主がいない場所で頭を使って生活してみる。様々なコマンドを教えてみる。
日々、小さなことでも良いのです。犬の生活に輝きを与えられるような仕事を与えてあげてはいかがでしょうか。
沢山遊んで、仕事はきっちりする。
私たち人も充実した生活を送るためのポイントは同じみたいですね☆