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小さな一歩こそ、大きな前進への鍵

私たちが生活で行っているほとんどのことは習慣化されています。習慣化された毎日に何か新しいことを始めたとき、または変化があったとき。例えば習い事、犬を飼う、ランニング、引っ越しなど。新しいことには頭も体も慣れていないために神経を使います、疲れてしまったり、飽きてやめてしまったりすることもあるでしょう。
しかしながら、新しい出来事も継続していくうちに習慣となり、そして安定をもたらします。安定してくると、私たちは周囲からの影響を受けずにその行動に対して自己管理が出来るようになります。

さて、今回のテーマは【犬の行動を安定させるコツ】です。 犬に新しい習慣を覚えさせたい時。 例えばフセ。

いつも犬がお散歩に行く前にソワソワしたりリードをくわえて走ったりするのと同様、お散歩の前にはフセをして待つ、ということも教える事で習慣化できます。ですが、フセの指示をきっちり理解していない犬にいきなりお散歩前の興奮状態の時にフセをさせるのは難易度が高すぎます。

【興奮したままのフセ】を教えるのは比較的簡単です、しかし望ましいのは精神的にも身体的にも安定した【習慣化したフセ】です。一言でフセといっても実は奥が深いのです。愛犬はどの程度のレベルのフセが出来るのか。フセをしている時の精神状態はどうなっているのか。継続時間はどれくらいか。どの程度の刺激まで気を散らさずに集中することができるのか。飼い主が離れたり、見えなくなっても指示を聞けるのか。おやつなどの報酬がなくても出来るのか。

犬に何かを教える場合。まずは全ての難易度を一番簡単なレベルに設定します。

🔰距離

まずは愛犬との距離です。当然飼い主が側にいれば集中し、距離が離れるほどに難しくなります。

🔰継続時間

はじめは3秒でもいいので犬が立ち上がってしまう前に解除してあげましょう。最終的には解除があるまでリラックスした状態でまっていられることが目標です。

🔰環境

家の中よりも庭、庭よりも外。音やにおい、視覚等の刺激が多くなるほどに集中をするのが難しくなります。

🔰報酬

美味しいおやつを沢山与えられるほど犬はやる気を出します。 最終的には声によるほめだけなどで出来るように報酬を減らしていきます。

🔰指示の方法

誘導、手のコマンド、そして声符での指示などがあります。
ポイントは犬に失敗を経験させないこと。一度失敗をするたびに覚えが遅くなります。 犬が失敗した場合は設定したレベルが高すぎるという事です。 コマンドを教えるのがうまい人は、その犬にあったレベルをきちんと考え、失敗させないようにしている人です。 犬は成功し褒めてもらえるとどんどんやる気になり、上達スピードもあがります。 そして何より犬にとって楽しいのです。 犬が失敗したら人間の側が下手だったのだと反省しましょう。テンポとリズムが重要です。

私たちが何かを習慣化したい場合も同様です。いきなり難しい課題を自分に与えてしまうと途中で挫折してしまう可能性が高まります。まずは『そんな事でいいの!?』と思うくらい、簡単な事からはじめること。それが習慣化するための近道です。毎日ランニングするのを習慣化するのが目標ならば、初日からいきなり1時間走ると投げ出す可能性大です。ランニングする格好に着替えて家の近くの公園まで歩いて行って帰ってくる、まずはそれを習慣化できるようにしたほうが長続きするはずです。
小さな事でも継続することが出来れば、意識しなくても自然と行動は成長していきます。

まずは小さな一歩から🎵